多分…チャンバー修理の都合でYZ125返却は来週になると思います。
リンキンパークは正直なトコ2006年頃からどーでも良くなってきたんだけど、マンソン重体は流石に気になる…。

本日は2009 YZ125作業。
依頼して頂いた作業もなんですが、部品手配に影響が有るかも知れないので先にリンクを分解・確認します。
ホイールを持ってYZを持ち上げると、スイングアームエンドで盛大にガタが出ていて、どうも原因はスイングアームとリンクユニットの連結部っぽい(ここが一番ガタが大きく出ている)。

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と言う事でリンクユニットを取り外して点検。

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ん~、ここだなぁ。
分解前に外側の土や汚れを落としてからカラーを抜いて確認。
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カラーとベアリングニードル摩耗がガタ発生の原因でした…、が交換するほど酷い状態でも無いんだよなぁ…。

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車体跨った位置から見て左側のベアリングが錆気味なので、左右ニードルを均等に分け直して組み直す方針で。
駄目になった時は一気にここの左右ベアリングとカラーを新品に交換して下さい(現時点では、まだ交換する必要は無いです)。

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ん?
リンクロッドも怪しいな。
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外しました。

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錆とグリス不足による加熱によりカジリ発生中。
しかし、これまた新品交換する程では無い・・・と。

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グリスやスラッジと残留してる土や泥を灯油で洗い流して

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更に洗浄液やパーツクリーナー、中性洗剤で洗って油分を一旦取り除きます。
油残ってたら錆除去も点検もあったもんじゃない。

各部のベアリングやカラー、シャフトを分けて洗浄した方がよろし(摩耗が進行してる部品と、問題無い部品を混ぜたら全部一気にダメになるから)。

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洗い終わったベアリングニードルの、ハイブロウなセンスを誇るわたくしのエアブロウ方法。
茶こしフィルターに入れて(ここまではありがち)

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同じ大きさの茶こしでフタして、エアダスターで乾かすとニードル飛び散らない。
真似してもいいぞ(※ここまでも、やはり有りがち)。

「茶こしの間からニードル飛んでいくんですけど…」

そりゃエアダスターの使い方が悪いよ。
状況にも依るけれど。

しゃーない、じゃあ更にニードル紛失防止策を示そうか…(ここからは、余りやってる人は居ない気がする)。

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ホームセンターの配管コーナーにあるパッキン買ってきて、茶こしの間からニードル飛んでいかない様にカバーするって方法が有りますぜ。
リヤサスの小さいニードルベアリングとかは茶こし2重+パッキン併用した方がニードル探し回らずに済むと思います。
毎回ニードル無くす人が一定数居るよーなので(時々「このニードル余ってない?」って訪ねてくる)、そういう方は一度お試しあれ。


あ、あとニードルをリンクに組み直す時は机の上でやるとか、床にパーツトレーとか置いて、その真上で組み込んでみては如何だろうか。
立って作業してニードル落としたら、反動で相当遠くまで飛んでいっちゃいますから。それと、ニードルを一気に全部組み込むのではなく、例えば10本つけたら一旦、指先に付着したグリスをウェスで拭って、次の10本…って具合に進めると指先に着いたニードルが飛んでいって無くす…なんて事も減ると思います。

がんばって下さいな。

(要するに…「仕事でリンク整備はあんまりやりたくない…」と言う本音が今回の更新内容にチラチラ見え隠れ)

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高速錆除去剤で、さびさびリンクボルト、カラー、サイドカラーの錆を除去して

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外径が細くならない程度に研磨。

このままだと直ぐ錆びちゃうので

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シールリップ内側をマスクしてシルバーを吹いて防錆。
まぁ塗装なんて直ぐ取れちゃうんだけど、全く何の対処もしない場合と、わずかでも塗料を載せておく場合ならこの後の錆進行の度合いが全く違う。

無駄な事はしない主義だぞ。

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グワシ

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マスクを剥がしたらこんな感じ。
まぁ外周全部そのまま塗っても良いんですけど、シールのリップ内で削れてグリスと混ざっちゃうからね…(せっかく新しいグリス入れたのに、それは気分悪い)。

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リンクボルトも外部に晒される箇所だけ防錆塗装。
因みにこういうトコの防錆には「めっきスプレー」ってのを使ってるんですけど、何処がどーめっきなのかイマイチ意味不明だったりします(本当のメッキ処理には遠く及ばない)。

屋外鉄部用のスプレーでも良いんじゃないかなぁって思って焼却炉用のシルバーとか試してみたけど、保ちはこっちのめっきスプレーって製品の方が若干、錆に強いみたい。

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因みにスイングアーム中で連結するリンクボルトなんですが、2つ前の画像にある通りボルト頭にあいてる穴へドライバーとかスポークを通してスイングアームの中に入れると作業がラクです。と言うか、そーしないと取り付けられないんじゃないかな。手で入れようとしたらスイングアームの中にボルト落ちちゃうし。
まぁヤマハさん有る有る、ですな(昔のRMやCRもスイングアームの中に落ちちゃう構造だったけど、作業上の配慮をしてくれてる分YZは偉い)。

あと形状を見てもらったら分かるとは思うんですが、フレームとリンクロッド用ボルトは車体右側から。その他のボルトは全て左側からYZは入れて下さいね。


あとは各部をマニュアル指定値で締めて行けばリンク整備は完成…な訳ですが……
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リンクロッドとフレームを連結する箇所が狭くて、CLヘッド引っ張り出してきたけど19mmのリングヘッドなんて持ってません。
って言うか、大トルク用の東日CLはKDXやらKXのリンク整備でしか出番が無かったんで17mmまでしか持ってないんですよね…。

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しゃーないので変換アダプタとフレックスエクステ。

こーいう使い方は工具壊すんですけど、これで全部締めた訳じゃなくて19mmメガネレンチで「これで大体80N手前…多分75あたり」ってトコまで締めて、最後のひと締めだけこの構成で締めました。

まぁ何も考えずに締めても壊れませんけどね、このエクステ。20年以上使ってるけど(KTCのやつ)。
変換アダプターのシグネットはまだ5年くらいしか使ってないんで耐久性が良いかどーかはまだ分からない(まぁ、そもそも出番が余り無い)。


ん~…YZのお客さんがあと2人増えたら19mmのリングヘッドも買うか……?

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よし・・・殆どガタが出なくなった。


良かったよかった…。




by godflooring | 2017-10-02 23:32 | 仕事 | Comments(2)
Commented by mx-naotiti at 2017-10-03 11:34
二重茶こし、恐れ入りました。当家でも採用させていただきます!
Commented by godflooring at 2017-10-03 15:59
>MKさん(笑)
お久しぶりです。
いつの間にかMKさんのマッシーンが3XVがMT-09になっている…。

MKさんキッチリしてらっしゃるから滅多にニードル無くさないですよね?(笑)。
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