oリングへ上手にグリスを塗布する話と、ヘッド継続使用可否を判断する基準のお話。

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16ヘッドに水温センサーを着けます。
冷却水漏れ防止のoリングが有って、これにグリス(シリコングリス)着けてから組むんだけど指で塗り込むと多過ぎるし作業上も美しく無い。

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てな訳でワタクシよく使う手法はコレ。
シリンジ100個詰め合わせを数年前に買ったんだけど、これにシリコングリスを入れてグリスガン代わりに使います。

こういう小さいシリンジはキャリパーシール溝にフルード注いだり、フォークオイルを足したり、手を汚さずにスレコンをネジ山に塗布したりにも使えるので重宝しています。重整備する人は真似しても良いぞ。
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うむ、美しい(笑)。
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水温センサー取付けの図。

CRFやYZFは滅多に壊れないんだけど、KXFとRM-Zは(何故か250だけ)やたら水温センサーが壊れるので予備もっといて下さい。「エンジンは止まらないんだけど、なんか急に吹けなくなった…」時は水温センサーを真っ先に疑った方が良いです(エンジン自体に問題が無いなら)。燃調絞る方向に働くセンサーは他にも幾つかあるんですけどね。クランク角度センサーとか。

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カムベアリングホルダー合わせ面の段差チェック。
通常ヘッドとカムホルダーは同じアルミブロックから同時に削り出されるので段差が無いのが正常です。もし段差が出来ているなら何処か異常が有ります(カムホルダー全体の歪みとか。ノックピン周辺異常でも段差が出ます)。

で…これに関連しての話が「ヘッドを捨てるかどーかの判断」なんですが、カムホルダーが歪んだり使用限度を超えたら何してもダメです。

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ボアゲージを使ってカムベアリング保持部の真円度を確認します。
ココと…

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ここの寸法を測って

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対角線上あたりのココから

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ここまでを測って、誤差の数値を見ます。
あとは絶対値ですかね。数字自体はマニュアルに記載されてる場合はそれ優先で。無ければカムベアリング外径との差分から判断。

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横方向も2点見ます。外側のここらへんと

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内側のここらへんでも測定します。なのでエキゾースト側で最低4回、インテーク側でも4回で8か所は確認します(確認する箇所が多ければ多い程良いのは当然)。

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今回はカムシャフトを預かってないので確認してませんが、ジャーナル側はプラスチゲージで測定します(滅多に使わない、と言うかカムジャーナル確認作業以外に出番無い)。まぁこの内径が測れるボアゲージ持ってないからなんだけど。

by godflooring | 2017-09-16 17:51 | 仕事 | Comments(0)
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