KX65クランクケース組み立て中。
今日は車体にクランクケースを載せるトコまで…かな?

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コンロッドと大端ベアリング交換して対処する予定だったんだけど、内燃機屋さんがギックリ腰だから仕方なくクランクシャフトASSYで部品を取り直し(内燃機屋さんは、はよ腰直してほしい…)。内燃機屋さんに払う工賃とか引取費用を考えると5000円くらい高くなるんだけど、そこらへんも含めこっちの都合なので(お客さんには関係ないお話)差額請求は今回は無しで。

儲け飛んじゃうので代わりに外したクランクください(コンロッド交換して、なんか他の65依頼があった時にでも使います)。

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クランク測定。
さすがはカワサキ製クランク。惚れボレしちゃうくらい優秀(カワサキとヤマハのクランクは大概、問題無いです)。

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ケースの汚れを大体落としてからケース加熱して、クランクシール外して再度洗って、面取り加工したりカジリ解消してから更に洗って…


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サイドシールとサイドベアリング取付け。
KX65と85は先にクランクシールを着けてからじゃないとベアリングを組み込めないんでケース加熱はホドホドで(50℃あたりでやめとくが吉)。

予めプレス用アタッチメント+ボルトでベアリングを挟んでから、温度計でケース温度を確認しつつ加熱して、適温になったらボルトを締め込んで狙ってる位置までベアリングを着けます。
プレスで底付き圧入とか怖すぎて無理~ハンマーでガツガツ叩くのも性格上無理~(どうしようもない時はやるけど、自分のエンジン限定だなぁ)。

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んで、マニュアルには「コンロッド保持してからクランクにプレスで押す為の治具つけて、右ケースに圧入しろ」って書いてるんだけど…なんでメーカーさんは自分たちが絶対にやらないよーな事をマニュアルに書くかねぇ…。

画像で指さししてる箇所を見ても、新車時に右ケースへクランクシャフトひっぱって着けてるのは明確。

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これはKX85用のだけど、こういうスペーサーを作って右ケースへクランクシャフトを引っ張って取り付けるのが正解。65用のスペーサーも似たよーなの作ろうかと思ったんだけど、何気にめちゃ太い棒材が必要なんで(足場パイプですら細過ぎて使えない)今回も65スペーサー製作は見送り。

で…どうやってクランクを組んだか…と言うと。

85用のステムベアリングをCリング形状に切断して(Cリング形状にしないとケースに当たって面が出ない)、それを2つ重ねてからクランクシャフトプラーで引っ張って着けました。65は85に比べるとクランク軸の嵌め合いが弱いので、この方法でもスンナリとストレスなくセット出来ます。


今回のお客さんは違うんだけど、世間一般のパパワークスがやってる事が割と無茶くちゃでね…
その最たるものが65エンジンだから「それあかんやろ…」と言う危機感から今回の内容書いてみた。まぁ別にいいけど…(関係無いし)。



KXの作業は排気量関係なく楽しいなぁ。
RM系やCRFは特に何も感慨は無い(2ストCR作業は好きだが)んだけど、KXとYZ系は仕事が楽しい。



これからミッションとシフトドラム組むんだけど、朝ごはん(正午に食べたが)から何も食べてないので先にお食事にします。

by godflooring | 2017-06-29 00:36 | 仕事 | Comments(2)
Commented by むかし65 at 2017-06-29 13:33 x
えー、そうなんですかー?
マニュアルにはプレス使用とあるのでプレスで圧入してましたー

メーカーはプレスで押し込んでないのですか?

一度、工場でどんな風に組み立ててるのか見学したいです

パートのおばちゃんが、ハンマーで「えいっ!」てたたき込んでるのかとW

組み立てラインの中でどうやってるのか知りたいです(クランクとかベアリングとか)

メーカーの工場見学いきたいなー


Commented by godflooring at 2017-06-29 15:25
>むかし65さん
KX65のクランクケースを見る機会があれば是非確認してほしいのですが、プライマリーギヤの奥に窪みが3か所有って、そこに治具を当てた跡が新車時から有る筈です。KX65とKX85に関して言えば、間違いなくメーカーさんではプレスで圧入はしていませんね。ケースベアリングは圧入していますが、よほど特殊な例を除けば手作業ではなく自動化されて機械が行っています。

圧入と言えば、国内メーカーと海外メーカーの端的な違いが先日このBlogに記載したBMW工場動画に見て取れますよ。ミッションASSYの上にベアリング載せて、そのまま片側のケースごと圧入してるのはビックリしました。まぁ効率が良いと言えば良いんですけど「こんな事してケースやベアリングに掛かるストレスは大丈夫か?」とか「問題ないとしたら、こりゃケースとベアリングの嵌め合いは相当弱いよな・・・」なんて考えるのはなかなか面白かったです。

メーカーさんの違いで多少は事情が変わりますが、基本的に工場の組み立て行程と、サービスマニュアルでの組み立て手順は実際には殆ど関係無いです。
基本的にはマニュアル作成担当の方が各メーカーさんに居て、既に完成している車両を元に「二輪店に置いてある、一般的な工具で整備する方法」を書いてあるのがサービスマニュアル・・・と考えて頂ければ良いかと存じます。

全車種とは言いませんが、クランクシャフトやミッションはメーカー自身ではなく関連企業(世間一般で言う下請け)が製作してますね。ピストンも社外発注が一般的です。純正ピストンの裏側にピストンメーカーの名前が入ってたりする事も多いので、これも機会が有れば確認してみて下さい。
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